1885年、フランス南西部の、洞窟で有名なラスコーにほど近い町ブリブで、ジョセフ・ボネ氏が木型の工房を開設したときから始まります。 その製品が大変精巧だったため、後に同工房はパーフェクタを名乗ることに。 また、当時、英国紳士の粋な着こなしがもてはやされていたことを受け、フランス語で「英国の靴商」を意味するハウスブランドをスタート。それがコルドヌリ・アングレーズでした。 1960年、製靴業の中心地であるフランス北部の町リモージュに本社を移転。現在、同国森林局が管理する森林で採られるブナなどからトップグレードの木材のみを使用し、国内はもとよりヨーロッパ各国の名だたるシューズメーカーに製品を供給。木型、およびシューツリーで生産量世界一の規模を堅持しています。1986年にはシュークリームやシューブラシなどのケア用品、シューホーンなどのアクセサリー、そして靴や鞄などの展開を開始し、業容拡大を成功させました。ちなみに同ブランドのシューツリーが日本初上陸を果したのは、この2年後のこと。じつは、これが日本で販売された史上初の本格木製シューツリーだったのです。2013年、コルドヌリ・アングレーズはサフィールを擁する仏アベル社の傘下に。これを機に、それまで日本では未展開だったアイテムが販売されるなどし、新たなる展開に期待が寄せられています。